
伊吹山登山日記
頂上へ
顔彩・色鉛筆
9合目の看板はなく
「頂上→」と書かれた看板が見えた。
目の前には土の平らな道が
頂上へ繋がっていた。
あんなに足が痛くて、足を一歩前に出すのも
とても重く感じていたのに
頂上という言葉を目にした途端
私は軽く駆け出していた。
そんな自分の体の反応に驚いた。
まだこんなに余力があったの?
びっくりした。
体が一気に軽くなって
ここが本当に山頂なのか確認するように
あたりをキョロキョロ見ながら
早歩きで頂上へ向かった。
道が平らであることを
こんなにありがたいと思ったことはない。